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家のあれこれ



これから家を建てられる人、及び現在の家に問題点を感じている人のために、この情報が参考になればと思います

1.家の基本構造について

道具に対する欧米人と日本人の考え方の違いを上げるとすれば、日本人は道具をとても大切にし、人はそれを使いこなす努力をする。それに対し欧米人は人の使いすさを一番に考え、道具は人に合わせようとする傾向が見える

例えば鋸。 材料特性的には日本の方式(引く動作で切る)が合理的である。金属は引っ張りに強く,圧縮に弱い。しかし人間工学的には押す動作で切る方が体重をかけられるので、合理的だ

この日本的思想をわが家(25年前に中古で購入。木造2階建)の作りにも強く感じていた。 何がかというと住む人の快適性よりも家が長持ちするように、という事を優先ている

日本人の特性の一番の特徴は合理性をあまり追求しないことだろう。これはしばしば美徳にもなる。しかし私は合理性の追求が好きなので、日本人の伝統的家作りについては不満もある。そこで私にとって住みやすいように我家の各部を改造した

わが家の作りは下図の様に床下空間があり、その空間には外部から空気が入り込めるように通気口が10ヶ所ほど設けてある。そのため冬には冷たい外気が床下に吹き込み、部屋の床が冷える。 夏も同様に外部の熱気が床下を温めて住み心地を悪化させる

おまけに床下に吹き込んだ外気は部屋を仕切る壁の隙間を通って天井に行き、天井裏の通気口から外部に出て行く構造になっている。そのため冷やされるのは床下だけでなく、部屋の壁や天井まで冷えるのだから、非常に住み心地が悪い。冷暖房効率も低くなる
 
この住み心地の悪さは冷暖房を強化しても完全には解消しない。なぜなら、これは部屋の温度差が大きくなる現象だから。暖房を強くしても部屋の上部の空気だけが温まり、床や壁は冷たい。特に足元と足の裏が冷たい。そのため居心地が悪く室内に結露もしやすい

この構造は確かに家が湿気で腐るのを防ぐ効果は期待出来るだろう。しかしそこには道具(住居)の方を大切にし、そこに住む人間の事をあまり重視していない思想が見えて来る

そこで私はこの家を低コストで改造して住み心地優先の家に作り変えた。ただし家が腐っては大変なので、その事にも配慮している
 

 
  
まず行ったのは床下通気口を完全に塞いでしまうことである。これでシロアリの浸も防止できるだろう?

次に1Fの床に換気扇を付け、室内の空気を床下に吹き込む構造とした。こうすることにより冷暖房された空気が床下に送り込まれ、壁の隙間を通って2Fの天井裏にいき、そこの通気孔から外部に排気される
 
部屋への外気取入口を明記していないが、小さな換気扇で排気される程度の空気量ならば空気取り入れ口を特に設けなくても各部の隙間から勝手に入ってくる

このシステムにより、各部屋は冷暖房された適温低湿度の空気が床下、壁面,天井裏を回り、保温,乾燥してくれるので快適な住み心地となった。冷暖房費も低減した

また床に設けた換気扇は吸い込み口を猫のトイレ(大型)に接続したので、猫トイレの臭いは室内には全く出て行かず、この意味でも快適になった

部屋の換気はある程度必要だが、通常のように壁面換気扇で室内の空気を直接外部に排出するのではエアコンされた空気が勿体ない。このように部屋の周囲に室内の空気を回すことで冷暖房費を抑えつつ、部屋の温度が一定になり非常に住み心地が良くなった。おまけに猫トイレの臭いからも開放されるのであるから、最高のシステムだと思っている

このシステムは人用のトイレにも適用した。居間で冷暖房された空気を換気扇とパイプダクト(φ100mm)でトイレに導入した。そしてそこからの排気を床下(実際には壁面の内部)に出した。これにより人用トイレもニオイが激減し、おまけに冷暖房の効いた快適なトイレとなった。これで厳冬,酷暑の日のトイレも億劫ではなくなった。これは健康面でも間接的に良い事だと思う。また床下などに虫がわくと大変だが、このシステムならば床下に排気する換気扇の前でバルサンなどの殺虫剤を焚けば、煙を床下や壁面内部,天井裏に充満させる事ができる
 
このシステムは我が家の様に24時間,年中エアコンONの家に適している。このシスムでは換気扇は年中動作なので、10年程度で交換しなくてはならないだろう。伝統的な造の家(改造前)みたいにメンテナンスフリーに近いものではない 。あくまで人を最も大切にする思想だ。

床下換気扇も人用トイレ換気扇も小さなものでよい。あまり大きな風量のものを使うと冷暖房効率が低下し電気代がかさむ。我が家の床用換気扇はφ100パイプダクト用の小型換気扇にSCRコントローラを付けてパワーダウンさせて使っている

これがあまりに強力だとネコがトイレ使用を拒否する。尚誘導モーターをSCRコントロールするのは邪道で、本来はインバータを使うべきだが換気扇用途に限っては負荷特性的に使えないこともない
 
 
余談①
 
この家構造は新築する場合にも有効だと思う。外壁,天井,床の断熱(外側)は厳重にするべき。家は50年程度は使うものだから、断熱に金をかけても省エネで金は回収出来る。それに何より住み心地が良くなる
 
床下があり、床下の空気が壁内側を通って天井の通気孔から排出される構造には良い面がある。それは必ず地中から出てくる非常に危険な放射性ガス(ラドン)を部屋に入れずに排出できる事にある。欧米の家などではラドンの室内濃度上昇がしばしば問題になるが、日本家屋で我が家の様に床下換気扇を設けた構造は対策の参考になると思う
 
ただしこのシステムでも外気のラドン濃度以下には出来そうにない。我が家のシスムでもやはり外気は導入するのだから。これの対策をするのならば、部屋への空取り入れ口を設け、そこにフィルター (送風ファン付) を設ける事は効果があるだう。市販の空気清浄機を流用するのが安上がりだと思う。ラドンそのものは除去でないが、それから発生するポロニウムなどの放射能はある程度捕獲できるだろう
 
それに外気は綺麗に見えても目に見えない塵がいっぱいの汚い空気である。その外気をフィルターを通して部屋に導入するのは大きな意味がある。PM2.5問題対策してお勧めしたい。室内空気清浄機も活用すれば、外の空気に較べて塵を1/100~1/1000以下にできるだろう。花粉症対策や原発事故対策や核戦争の二次被害対策,毒ガステロ対策(フィルターの種類は要検討)としても有効だ
 
 
余談② ラドンの危険性  個人的にはラドン温泉はお勧めしません。
 
 
アメリカの環境保護庁 (EPA) の見解によると、ラドンに安全量はなく、少しの被曝でも癌になる危険性をもたらすものとされ、米国科学アカデミーは毎年15,000から22,000人のアメリカ人が屋内のラドンに起因する肺癌によって命を落としていると推定している

2005年6月、世界保健機関 (WHO) は、放射性のラドンががんの重要な原因であることを警告した。2004年、これまでの疫学調査の基礎データを解析した結果、100 Bq/m3レベルという比較的低いラドン濃度環境においても肺がんのリスクが有意に高く、しかもその線量-効果関係は、閥値無しで直線的な関係(どれほど微量な線量でっても、それに見合った分だけ発がん確率が上昇する)にあるという。

WHO によれば、ラドンガスは空気中でラドン壊変生成物をつくり、これが呼吸気道に沈着し、放出するアルファ線により DNA に傷を付け、 肺がんを引き起こすとされ

下図の様に自然から受ける放射線で一番大きいのはラドン。しかも同じ線量でも危険性は放射性のカリウムやセシウムに較べはるかに高い(しきい値がないので、どんなに微量でもそれなりに危険)。それを加味すると、このグラフはもっと極端になるだろう

img_8855447.jpg 

 
余談③
 
2014年春頃に太陽光発電パネル設置。5.7kwタイプ。売電量は多いときで1万円/月程度。買電量はかなり減った。1年ほどたったら正確な収支計算をしてみたい
 
わが家は6年ほど前にオール電化に移行し給湯はエコキュートになっている。それで夏の7月~9月と冬の12月~2月は電気代が5万円/月を超える事が多かった。こ原因は我家が仕事場を兼ねている事が大きい


2.門と玄関,駐車場の関係

我家の門は玄関から離れたところに独立してあった。また駐車場も独立していた。雨の日は玄関の郵便受けにいくには雨に濡れる。宅配便も新聞も同様だ。車に乗るにも駐車場の屋根にたどり着く前に雨に濡れてしまう。雨の日数は決して少なくないので、これらは頻度の高い不具合となる

そこで門と玄関と駐車場を一体化し、1つの屋根で覆う事とした。元もとの門には郵便受けと門扉,呼び出しインターホンがあった。しかし屋根が無いので雨の日は宅配の人も濡れながらの引き渡しとなる。品物も濡れるし運送屋の人も大変だろ

改造後は1つの屋根の下に門のアプローチが含まれたので、配達の人も雨に濡れることなく門の外で待つ事ができる。郵便物もポストに雨が吹き込む事が無いので、暴風雨の日でも郵便物や新聞が濡れる事が無い。来客も雨に濡れずにインターホンで呼び出せる

同様に駐車場から玄関までも1つの屋根の下なので、濡れること無く車に乗り降りできる。ポストの中身は駐車場側から取り出せるようにしている

駐車場のシャッターにはステンレス製の中が見えるシャッターとした。これは防犯上の配慮であるが、通常のシャッターに較べ開閉音が小さいのも密集住宅地では大きなメリットである

シャッターは電動リモコンタイプとし、受信アンテナを付ける事により50m程度離れたところからでも操作できるようにした。車で帰って来たときに早めにシャッターを開く事ができ、待ち時間が少なくて済む。これは安全上も有利だろう

シャッター開閉時には自動で明るい照明が点くようにしている。これは通行人や行き来する車に我家の車が出入りすることを知らせる役目をしている

また駐車場にはセンサーライトをつけ、防犯対策を兼ねた使い勝手のよさを追求している

一体化した駐車場,門の屋根は鉄筋コンクリート構造とし、屋根に上がれるようにした。ここは園芸や物置その他に使える。 テーブルとイスも置いているが、実際には使うことは殆ど無かった駐車場部分にはもちろん、屋根にも水道と電気を引いている。これらは必ず必要になるものなので、建設時には忘れないようにしなくてはならないだろう

屋根への昇降用にはラセン階段を設置した。ラセン階段は設置スペースが小さくなる効果も重要だが、なんといってもオシャレっぽいところが良い

 
       車庫と門:宅配の人も荷物も濡れずに済む


車庫と階段:ラセン階段は実性はともかくオシャレっぽいと思ってい
右の木はキウイで毎年大量の実を付ける。しかし熟成に失敗したりでまだ食
べた事はない


池のコイ:デカくなりすぎ。きいのは6年物で赤い小さいのは4年物の金魚

 
       霊芝?自然発生きのこ

門には天井に常夜灯を付けている。センサーで周囲が暗くなれば自動で点灯する。光の色は暖色とした。これは防犯の目的もあるが地域サービスでもあると思っている。真っ暗な町並みは危ないし気分も暗くなる。夜中に通行する人が少しでも安全でホッとしてもらえるとうれしい

暖色系の光色は虫を呼びにくい効果もある。ただしやはり虫は来る。 蛍光灯だから暖色(電球色)とはいえ青色光も出ていれば僅かながら紫外線も出ている。これをLEDライトに代えて青カットフィルターを入れれば虫は来にくいだろう。ただし青カットフィルターを入れると色的には黄色みが強くなる 

この改造で気付いた問題点

駐車場から門,玄関にかけて舗装材としてコンクリート製のレンガ(カラー)を敷きつめたが、白華現象が半端ではない。雨に曝される場所ならば半年ほどで治まるが、屋根のある部分については5年たっても白華現象は残る。舗装材料には十分注意しなくてはならない

建築業者の話では車庫の場合、強度的にコンクリート製レンガになるのだとのこと。しかし私としては今度作るとしたらコンクリート製レンガは使わない。多少割れても通常の赤煉瓦にするか、又はコンクリート床にして何か綺麗な塗装を考える

また車を出すときの周囲の確認用にミラーを設置したが、これは十分ではない。小さくしか見えないし、夜は見えない。車を動かし始めると角度的に全く見えなくなる

これはミラーではなく、ビデオモニターを設けるべきであった。暗視タイプかライト付きが良い。ビデオカメラは2台必要だろう。モニターは32inクラスをできれば2台置きシャッターのオープンと同期させてモニターの電源を入れる

庭木について



       わが家のキンカンの木と南天の木とササ

キンカン

庭木ではキンカンが一番気にいっている。なんといっても1年中実が成っているのがよい。よく見ていただくと今年できた緑の実がたくさん付いている。これが秋ごろには黄色くなる。この今年の実が付き始める寸前まで去年の黄色い実がたくさん付いていた。つまり1年中切れ目なく実が成っている数少ない常緑果樹だ

キンカンは不味いから誰も(鳥も虫も)食べない。だから鑑賞用としては好都合。色い実がたくさん成っていると、何となくリッチな気分になるでしょう?尚キンカンもジャムなどにすれば食べられないこともないし、酸っぱい物が好きな人はそのままでも食べられる。キンカンの難点はアゲハチョウが寄ってきて卵を生む事かな。でかい幼虫に育ち、怒らすと臭いにおいを出す。 何より私は蛾,蝶が死ぬほど嫌いだ

グミの木

不味そうということでグミ(ビックリグミと秋グミ)も植えてみたが、これは失敗。綺麗さで言えば木の実の中で1番だと思っているが、グミは実が付いている期間が非常に短い。それに不味いと思うのにグミは鳥が食べる。熟したころムク鳥などが来て2~3日で食べてしまった。まあ残ったのが落下するよりは始末が良いが、ムク鳥は便秘にならないのだろうか?

ナンテンの木

低木で手頃なサイズ,赤い小さな実が成る、縁起もの「難を転ずる?」などで定番の庭木。わが家にも2本ある。常緑で虫もあまり付かず丈夫なので、庭木としてお勧めできる

ササ

丈夫で見栄えも良いが、繁殖力がすごいので要注意。毎年春には竹の子がたくさん出てくる。放置するとそれが全てササの株となり増える。隣家の庭にまで進出しかねない

いちじく

丈夫でおいしい実が次々と成るが、熟した頃には鳥や虫との取り合いになる。熟し始めたら早めに袋をかぶせるべきなんだろう。木は大きすぎず手頃なサイズ

キウイ

すごい繁殖力。つる性でどんどん広がる。葉っぱは大きく、あまり綺麗ではない。落葉で秋の終わりには周囲が汚くなる。丈夫で虫も付きにくく、大量の実が成る。実がなるためには雌雄株が必要なのだが、わが家には雌株しかない。しかしなぜか実は成る。近くの家に雄株があり、花粉を虫が運んでくるのだろう。実は木からもぎ取ってそのまま食べれる、というタイプではない。収穫してから1ヶ月ほど熟成が必要。これにまだ成功したことは無い


池について。庭に池を作る事のメリット

庭に池を作ることをお勧めしする。池のサイズは少なくとも水量が1立方メートルは欲しい。以下は池を作る事のメリット

①池で鯉などを飼っておくと、いざというときの食料になり、水は非常用の飲用水に防火用水にも使える

②蚊の発生が減る。蚊は水たまりを見つけて卵を産み増えるが、立派な池があると小さな水たまりよりも、そちらに卵を産みつける。するとその卵又は幼虫を金魚が食べるので、蚊が増えない

※注意:小さな子供がはまって溺れないように、浅めの方がよいと思う。ただしあまり浅いと鳥やネコに魚が狙われる。一番の強敵は大型の水鳥(サギなど)だ。これが来ると20cmクラスの魚でも全滅だから網などで防御する必要がある。網は池を完全に覆う必要までは無いようだ。少しかかっていると鳥は警戒して近よらない

※池は年月が経過するとコンクリートの劣化などで漏れる場合がある。漏れないようにコンクリートは多層に厚めに塗るのが良い。防水ビニールシートを敷いてからセメントを塗り付ける方法も良いらしい

※屋根に降った雨が池に流れ込む様にしておくと、雨の度に池の水が綺麗になり、掃除の必要が無くなる。ただし魚が池からあふれないように柵、網等で魚が流されない様な工夫が必要。池に放す魚は定番が錦鯉だろう。あまり大きくしたくない場合には金魚も良い。ただしネコや鳥から逃げる運動能力のある普通体系の金魚(和金やコメットなど)がお勧め

池飼に適さないのは①ドジョウは冒険心が強いので、雨の日などに旅立ってしまう②亀はすぐに居なくなる③熱帯魚は冬を越せないし環境変動にも弱い。やはり日本の池などに昔から住み着いている魚が良い。ブラックバスは餌にジャンプで食いつくなど面白いが、自分のサイズの半分くらいの魚まで餌だとおもっているので小さい魚が同居出来ない。すると蚊の幼虫を食べる魚が不在になるので不可。水質悪化にも鯉や鮒ほど強くない

※池にも水槽同様、エアーポンプでバブリングする方が良い。魚の元気さがちがうし長生きする。濾過もした方が良いがバブリングほどの必要度はない様に思う








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