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乗鞍、上高地


乗鞍、上高地方面にて    2022/10/08~09で一泊の旅行に行ってきました


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昨秋に乗鞍岳に行って、かなり気に入ったので今夏も行ってみた。でも天候が悪くて散々だった。それで今回また行ってみることにしたのだ。ついでに有名な上高地にも行ってみた。


以下は乗鞍岳山頂付近にて
乗鞍-1
山頂近くの道路より。高所だと実感する。雲海ははるか下方。道路は天につながっているように見える。紅葉がきれい。

乗鞍山頂 (2)

標高2716mの案内(一応はバス停らしい)。こんな高所まで気軽にバスで来れるのは日本でここだけ。ここからいくつかの峰があり、体力に応じて登頂を目指せる。しかし最高峰の剣ヶ峰(3026m)でさえ、ここからは片道約1.5時間だから、そこそこの体力があれば手軽に3000m超の山頂登山が目指せる。私は無理だけど。


乗鞍-4

乗鞍の山頂バス停「畳平」の遠景①。左上の山を見ても分かるように、いつ落ちて来ても不思議ではない様な巨岩がいっぱいある。


DSC_3367.jpg
上記の拡大。この山を歩くのはある意味、命がけだ。実際、落石を防ぐフェンスが至る所にあるが、巨大な落石はそれらを簡単に壊して乗り越えてしまっている。今回も岐阜県側からのコース(乗鞍スカイライン)はひと月前の大規模崩落で通行止めになっており、復旧の目途さえ立っていなかった。そのため今回は長野県側から(乗鞍エコーライン)で来た。乗鞍は岐阜県と長野県の県境の山で、山頂近くに県境の看板があった。

乗鞍-3
乗鞍の山頂バス停「畳平」の遠景②。小さな池がある。その向こう側は航空写真で見ると火口であることが分かる。素晴らしい観光地だが、ここの施設には1年の半分以上は行くことができない。冬季は長く、その間は道路が閉鎖されるのだ。今季も既に2回も雪が降ったそうだ。10月末には道路が閉鎖されて冬ごもりに入る。だから観光業に携わる方々は一年の半分しか営業できないし、今回の様な崩落による道路閉鎖などもあるから、経営は大変だろう。

畳平
朝の8時ごろに山頂バス停に着いた頃は10月初めだというのに気温はー2℃。めちゃくちゃ寒い。この気温で風が吹くと我々の装備(普段着+ジャンパー)では外歩きできない。少し歩いただけで手が凍りそうになり引き返した。食事したりお茶したりで時間をつぶし、11時ごろには+1℃になったので外歩きできた。
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以下は長野県の上高地にて
上高地-2
上高地の大正池。高い山々が雲に隠れているので普通の湖岸でしかなかった。

上高地-1
後ろに明神岳の麓が見える。有名な焼岳、穂高連峰は見えなかった。

上高地河童橋
上高地の河童橋。正面の山は明神岳。お土産屋さん等が橋の両岸にたくさんある。ソフトクリームも良く売れていた。ここの標高は約1500m。私の住所に比べれば気温は低いだろうが、乗鞍山頂の様に極端なことはない。少し寒いがソフトクリームが美味しかった。

河童橋より
上高地の河童橋上よりの眺め。もう少し天気が良ければ山々の全貌が見れたんだけど、まあこれはこれで神秘的だし良しとしよう。河童橋という名前の由来は各種あるそうだが、芥川龍之介さんの小説「河童」の舞台として有名になったそうだ。「河童」はファンタジー小説で人間社会と価値観が全く違う河童社会に迷い込んだ人の物語。芥川さんは小説発表後まもなく自殺されたので、この件もからんで大きな話題になったらしい。昭和二年の作品。ちなみに昭和二年は私の父母の誕生年だ。

河童橋対岸より
上高地の河童橋対岸より。河童橋が上高地の一番の観光スポットらしく、観光客であふれている。しかし何にそれほどの魅力があるのか、よくわからない。橋そのものは純木造ではなく主構造的には金属の吊り橋だ。しかもそれを隠そうと努力していない。橋としての見栄え上の主要部は木造だけど金属が目立ちすぎてあまり風情は感じない。せめて金属のワイヤーに迷彩塗装などのカムフラージュでもすればよいのに。
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以下は帰り道で見かけた飛騨川の風景
飛騨川
飛騨川案内
帰り道で偶然見つけた飛騨川の奇勝。飛騨川沿いにはここに限らず大きな岩がゴロゴロしている。
DSC_3433.jpg



宿について

今回の旅は3日前に思いついたので、旅館の選択肢が限られた。夕朝食付きとなると更に少ない。少ない選択肢の中から下呂温泉の「桜:リバーサイドスティ」を選んだ。夕朝食付きで二人で税込み約3万円という激安が気になったが、怖いもの見たさもあり、泊まってみた。

プラン名:◆夕食はドイツ人シェフが作るスペアリブのコースディナーを!<ワンドリンクサービス【夕朝食付】「温泉に来たけど、本格的なレストランで食事をしたい」という方にぴったりのプラン!一味違った珍しいコース料理をお楽しみください。温泉はオール個室!蛇口から出てくる純度100%の新鮮な源泉を、湯船にためて入るスタイルです。大浴場はありませんが、人の目を気にせず温泉を満喫できます。

温泉がそんなに好きなわけでもないから大浴場は無くても良いし、部屋もまあまあ広い。和室10畳にツインベッドだ。場所は下呂温泉の中心部に近い。大浴場が好きな人は外湯も選べるだろう。クアガーデン露天風呂が徒歩一分らしい。悪くない内容に見える。


しかし泊まってみると結構驚きの連続だった。普通は宿に着くと必ずカウンターで受付があるものだが、ここにはカウンターは無くテーブル席で受付の書類等にサインした。

部屋には風呂は無いが、最低限の設備は有った。トイレはまあまあ最新式。部屋もまあまあ清潔。しかし内線電話が無い。スタッフに用がある場合は自分の電話機で連絡するしかない。それに私のイメージする「フロント」らしきものが無く常駐するスタッフもいない様なので、何かあると一苦労。


食事は隣の同系列の洋食レストランで食べる。これ自体は悪くない。好みの問題は有るだろうが私は良い評価ができる。レストランの質は普通に良い。


風呂は小さめの個室風呂が何室かあり、それを時間割り当てで使う。しかし場所や使い方の説明があまり無く、文書による案内もない。さんざん迷ったあげく、スタッフに来てもらい、何とか風呂に入れた。案内さえちゃんとしてくれれば、これはこれで問題は無いのだが。


翌日チェックアウトしようと廊下を歩いていると隣のレストランのドイツ人シェフが客室のかたずけをしていた。これくらいコストダウンが徹底している宿は初めてだ。オーナーらしき女将さんの頑張りはすごく尊敬に値する。でも客が迷わないような工夫はもう少し欲しいと思った。コスパは良い方だろう。若い人に向いている。適応力の乏しい年寄りはついていけないかもしれない。でも時にはこんな珍しい宿も記憶に残り、話のネタに良いのでは?








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