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藤の花

白井大町藤公園    2023/05/04   


今年のゴールデンウィーク唯一の小旅行が藤公園と城崎温泉だった。藤公園までは普段なら1時間程度の距離だが、さすがに込み合っており2倍以上の時間がかかった。


藤公園の住所〒669-5220 兵庫県朝来市和田山町白井1008


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藤は微妙な立ち位置の花だなと思う。際立って派手というわけでもないがしっかり存在を主張している。この季節は山に自生している藤も多く目に留まる。フジは日本固有種らしい。日本人によく似合う花だと思う。その在り方が似ている。一つ一つの花は地味でも集団で魅せる。サクラだってそうだ。ラテン系の外国人にはあまり受けないだろうな。彼らにはやはりバラでしょう。単独でも目立つ。こじつけだね

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満開の藤棚と噴水と池の鯉。憩いの場には最高のシチュエーション。あとアヒルでも泳いでいればいいな。ネコも泳いでいたらいいな タヌキも - - -

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水車小屋。私が幼稚園時代には田舎に行くといくつも現役で働いている水車小屋があった。そのころ母に連れられ(兵庫県佐用郡平福)バス停から実家までの四里(16km)の田舎道をよく歩かされた。途中に水車小屋が二つあり、とても楽しみにしていた。

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マスクをしている人がだいぶ減ってきたね。やっとコロナが終わって以前の日常が帰ってくるのかな。しかしマスク無しのこんな写真を勝手に公開しているとクレームが来そうで怖い。かといって気にしていると、こんなブログは止めなくてはならない。とりあえず気にせず続けよう。

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売店がいくつかあったけど何も買わなかった。あまり食べると今晩のホテルでのディナーが食べれなくなる。今夜は城崎でカニとノドグロ焼き魚を食べるのだ。

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藤棚の回廊。パンフにはこの場所が写真にあったが、人がいないので少し不気味っぽい景色だった。やっぱり人がいないと写真はつまらない。

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のどかな正午ごろの景。日向ぼっこ。でも日光は避けた方がいいよ。紫外線は怖い。

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色々な人が藤棚を楽しむ。それぞれに人生が有り、物語がある。

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皆がスマホで写真を撮りまくっているのは、たぶん21世紀初頭の特異現象だろう。後世の人がこんな画像を見れば、すぐに年代が分かるだろう。次世代はどうなるだろうか。ピーター・パンに出てきたティンカー・ベルみたいなドローン型の超小型ロボットを皆が連れ歩き、会話で写真撮ってもらったり、情報を仕入れたり、話し相手になったり、ソフトクリームを買ってきてもらったり。いけない!これでは人がますます動かなくなる。人の交流も無くなる。それにAIの進化は止まらない。ティンカー・ベルの方がはるかに優秀で賢こかった場合、人の立場はどうなるのだろう。しかしそんなのはたぶん杞憂だ。18世紀産業革命のころから機械の能力は人の身体能力を大きく上回るようになっていった。人工知能はそれの一環で脳の能力も機械が大幅に上回る様になるだけだ。それに馴染めばよい。今となっては機械に力で負けることを嫌がる人はいない。だから知的能力で機械に完敗するようになっても大丈夫。自分より数段優秀な部下を使って仕事をする感覚だろう。よくある事だ。部下が素直に従ってくれれば、こんな便利なことはない。

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山陰地方一の藤棚らしい。和歌山県には日本一の藤棚ロードが有るらしい。しかしこれは長い山道が藤棚になっている様な形なので、だいぶ歩かなくてはならないようだ。しんどいからやめておこう。

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明日は五月五日の子供の日(&端午の節句)。この日が来るのが楽しみだったのは小学校低学年のころまでだったかな?そういえば鯉のぼりの中に入って遊んだ記憶がよみがえる。そういえば雨で鯉のぼりが濡れて色が流れてしまい、悲しかった記憶も。しかし雨で色が流れる様なお粗末な染色なんて、今から考えればありえないだろう。当時、うちには大きい真鯉と大きな緋鯉、小さな子鯉が二匹いたが、この事件以降は我が家には鯉のぼりが上がらなくなった。

こどもの日には蔵にしまわれていた武者人形が滅茶苦茶たくさん出てきていた。でも私は全然うれしくなかった。私はひな人形が欲しかったのだ。あの赤いひな壇、菱餅、あられ、団子、白酒。ひな壇を囲んでの家族団らん。どこかで琴かピアノの演奏。つまり雛人形そのものが欲しいわけではないが、ひな壇のある家が私にとっての幻想的で憧れの光景だったのだ。それに比べて武者人形のなんとつまらない事か。こどもの日は「男はつまらん」としみじみ思う日でもあった。せめて私に姉か妹がいればよかったが、私には女の兄弟はいなかった。

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城崎温泉の川口屋リバーサイドホテルの3F特別室。今回も思い立ったのが2~3日前だったので、まだ埋まっていない部屋を探す形になった。当然、良い条件の部屋は少なかった。ここも部屋の広さだけは不必要に広いが、リバーサイドホテルといいながら3Fでは窓の外は隣の汚い倉庫みたいな建物が視界の大半を占める。川は建物の隙間からわずかに見えるだけ。


また露天風呂付と言いながら全然露天風呂じゃない。景色も空も見えない。ホテルの少し上等な部屋風呂といったところだ。部屋全体の印象は古い田舎の家に行ったみたいだった。同価格帯のホテルニュー淡路ヴィラ楽園あたりと比べると差が大きい。まあ淡路島は特にレベルが高いのだが。


風呂があまりにもパンフ等と違うので連れが交渉してくれて高階の露天風呂を時間制限付きだが使わせてもらった。ここはまあまあ良かった。


食事は部屋食ではなく食事処の個室だった。食事内容は特筆するほどではないが、給仕係のおばさんが良い人で、気持ちよく食事ができた。そのほかのホテルスタッフの人たちも対応は良かった。


川口屋---という宿は城崎にいくつかあったので同じ系列かと思っていたが、関係ないらしい。川口屋リバーサイドホテルは口コミ評価が良かったので、部屋が選べればもっと良い部屋もあったのだろう。もっと計画的に早くに予約した方が良い。いつもそう言いながら、いつもぎりぎりになってしまう。困ったもんだ。


城崎といえば外湯巡りだが、私たちはあまり好きではなかった。宿の風呂で十分だ。でも一応城崎に来たのだからお決まりの浴衣を着て下駄をはいてカラコロと街歩きした。街中では猿回しをやっていた。猿回しに出会うといつもの様に見物する。またゲームの店がいくつかあり、射的が人気そうだった。やってみようかと思ったが、列が出来ていたのであきらめた。


猿回し会場の前の奥まった場所にある小さな商店街みたいなところに行ってみたが、店は閉まっていた。そこにつながる通路の床がすごく滑りやすかったので転んでしまった。足にあざが出来た。下駄でも滑らない床材に変更すべきだろう。


城崎温泉街には道沿いに小さな古い木造っぽい宿がいっぱいある。川口屋リバーサイドホテルも建物外観は現代的ビル風だが内部は古さを感じさせる宿だ。しかしこれは悪い意味だけではない。城崎という温泉街はそんな古い情緒を楽しむべき場所なのだろう。


中学校時代だったかな、教科書に志賀直哉の「城の崎にて」という短編小説が部分的だが載っていた。そこではネズミが串を刺され死ぬ運命と分かっているのに、それでも必死で助かろうと水面でもがいている場面があった。人々はそんなネズミに石を投げて楽しんでいた。生と死の残酷さについて少し考えさせられた小説だった。



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